どんなプログラミングが必要?人工知能を活用したプログラム実例を学ぶ
「AI」とか「人工知能」を活用したプログラムを作るには「高度で難しい数式を処理するプログラムを書かないといけない」と思っている方もいるのではないかと思います。
最近では、さまざまな人工知能技術を活用できるフレームワーク・ライブラリが公開されていて、実用上必要なプログラムというのは実はそんなに多くありません。
しかし、どのような内容をモデル化していくのかはプログラマが考え、人工知能にどのようなデータを処理していくのかを指定していく必要があります。
人工知能を活用したシステムではどのようなプログラムを書いているのかを見ていきましょう。
人工知能技術を活用した画像解析プログラム
人工知能が利用されている事例が多いのが「画像解析」を行うプログラムです。
ある対象を判別するためのデータを人工知能に与え、そのデータを元に人工知能が特徴を抽出し、同じ特徴を持つデータを解析し、対象を判別していきます。
何を画像解析するのかは、用途によって異なりますが、人の顔やクルマなど、あらゆるものの特徴を抽出していくことができます。
このような人工知能・機械学習関連の技術を使用したWEB APIサービスも提供されてきていて、「AlchemyVision」などがあります。
データをクラウド上に集積して、多くの人々とそのデータを共有し、AIを活用することを「クラウドAI」と呼ぶこともあり、人工知能技術はより多くの人が活用できる裾野が広がってきています。
プログラミングに関しても、プログラマがほとんどプログラムを書くことなく、人工知能技術を活かせるプラットフォームが用意されてきています。
実際の人工知能型プロダクト開発でも使用されているため、今後はさまざまなディープラーニングフレームワークが誕生するのではないでしょうか。
「ポイ捨てゴミ調査に活用できるシステム」を作るという発想はその分野に携わっている人にしかなかなかできないことです。
他にも人工知能技術が使える産業分野は数多くありそうですが、人工知能技術を習得したプログラマ・データサイエンティストは圧倒的に不足しているため、高度IT人材の育成が課題となっています。
新しい技術がどんどん増えていても、それを使える人と、それを使って「産業的価値・社会的価値」を創出できる人がいなければ、技術負債となってしまう懸念もあります。
プログラミングは、さまざまな高度技術を利用するための手段と考えると、プログラマの職務分担化が進んでいくのかもしれません。
総務省では、IT人材不足の今後の予測を公開していますので、業界的に需要過多となることが予想されています。
2019年には入職する人々が退職する人を下回り、業界人口が減少していく見通しとなっていることがわかりますね。
今後必要とされていく人材推計を見ていくと、高度IT人材の素地となる一要素として「プログラミング技術」があるように思います。
人工知能技術が発達し、現在ある職種が人工知能に代替されていくと予想されていくこともあり、「就職」という視点で見ると、人材需要過多の産業を選定することは大切です。
「誰でもできること」ではなくて、「誰にもできないことをできる」人が今後の社会で重要になっていくのは言うまでもありません。
小学校で必修化が検討されていることもあり、プログラミングは今後「誰でもできるスキル」となる可能性がありますので、「誰でもできること」が自分にはできないという事態は避けたいものです。
「これからどんなスキルを身に付けていけばいいの?」
と悩まれている方は「プログラミング」を学んでいくことも、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。