これから「必要とされる人材」になれる可能性の高いIT技術分野の動向

「IoT(Internet Of Things)」などの新しい言葉が生み出され、今後、深刻な人材不足が懸念されているのがIT分野の技術者です。

特に「ビッグデータ」を活用することが企業では必須とされていることもあり、データを科学的アプローチで扱うことができる「データサイエンティスト」や「プログラマ」などが必要とされてきています。

「プログラミング」はあくまで「必要な技術の1つ」に過ぎず、今後は「プログラム+α」の技術を身に付けることが必要とされていくでしょう。

今回は、どんな分野で「プログラミング技術が生かせるのか?」を考えつつ、今後のIT技術動向について見ていきたいと思います。

「プログラミング技術」は必修化されつつある基礎技術の1つ

プログラムを書けることで、できることは数多くありますが、ただプログラムを書けるだけでは社会的価値を生み出していくには技術不足な時代になりつつあります。

特にシステム開発を受託している企業や個人事業者は「要求通りのシステムを作る」ことが最優先となってしまう傾向にあり、新しい分野への深いかかわりが持てなくなっているのではないでしょうか。

社会に対して何か新しい価値を提供するためには、普段から社会問題に関心を持ったり、身近な不満や不安に耳を傾けていく必要があります。

「社会的価値を生み出す有用な手段の1つとしてプログラミングがある」

と考えることもできるのではないかと思います。

初等教育でも、プログラミング学習を必修化されつつあり、今後は「1億総プログラマ」となる時代がくるのかもしれませんね。

IT関連投資の行く先とIT人材不足

社内の業務効率化を行うために、IT投資を行う企業が多い中、新たなサービスやビジネスモデルが次々に生まれ、IT関連人材の必要性が日々高くなってきています。

マネジメント担当者・システム設計者・プログラマ・テスター・メンテナーなど多い職種において年々人材の不足が深刻となっています。

今後求められるのは「高度IT技術」を持った人材であることは言うまでもありませんが、特に、「データマイニング・機械学習・ディープラーニング」などの高度先進技術を持った人材が必要とされています。

つまり、従来のマネージャーやプログラマなどの「単独スキル習得」では、今後の技術需要に適応できなくなっていく危険性もあります。

プログラミングを行うにしても、「プログラムで実現できること」を自己学習を進めることで、拡大させていく必要があります。

そうすることで、組織に属さないで「自立」していく生き方を選択していくこともできるようになっていきます。

一方、教育機関では「技術教育人材の不足」も顕著になってきており、IT人材育成を促進させることの障害ともなりつつあります。

ITマネジメントを教える人材やプログラミングを教える人材が教育機関で不足すると、生徒が満足に技術を習得することができず、将来的にIT技術に関するレベル低下を招く恐れもあるのではないでしょうか。

特に今後人材不足が懸念される分野として、

  • 情報セキュリティ技術
  • オープンソースソフトウェア技術
  • スマートデバイス関連技術
  • WEB開発技術

などが挙げられています。

今後、求人需要が増していく分野であると考えられるため、「IT分野への転職」を考えている方は、これらの分野に注力して技術習得を目指していくのも良いのではないでしょうか。

スマートデバイス・モバイル関連分野の必要人材とは?

今後、ますます急拡大を続けると考えられる分野の1つに「モバイル関連分野」があります。

モバイル市場では、スマートフォン・タブレットなどの販売台数が伸びていき、製品も開発数も増えているため、モバイル関連技術が必要な分野も今後増えていくと予想されます。

具体的には、

  • ワイヤレス&ネットワーク関連技術
  • 情報セキュリティ技術
  • 組み込み開発技術
  • クラウド関連開発技術
  • ビッグデータ解析技術

などが必要になると考えられます。

そのため、1人の技術者が多数の技術習得を迫られることとなり、1人あたりの「学習負荷」が増大する傾向にあります。

今後は、「ある程度専門性を備えたオールラウンダー」が求められ、学習負荷を分散させる仕組みも同時に必要とされるのではないかと考えています。

こと、企業での技術者を想定すると、1人の人間に技術を集約させていくのは「リスク」ともなる可能性があります。

技術者の退職や他社への流出により、技術開発の停止や製品開発ができなくなるなど経営に大きな打撃を与える可能性もあります。

「経営リスクの回避」という意味でも、複数技術者への分散的技術配分を考えておくことが必要でしょう。

IT技術者の「起業家精神」育成の必要性

ITベンチャー関連企業数も大幅に増え、特にインターネットを主体としたビジネスモデルを構築している企業が増大したことで、

WEB関連のマネジメント・プログラミング関連技術者の需要が高まりつつあります。

しかし、技術者気質が強い技術者が増えると「起業」に対する意識が弱まり、経営人材が増えにくい状況を作ってしまうことになります。

そのため、技術教育にも「経営的要素」を付加していくことで、「起業家精神を持つ技術者の育成」が行うことが、今後、IT産業を発展させていくためには必須の要素となってきます。

多国間でのIT戦略競争が激しくなるなか、IT分野で日本がリーディングカントリーになるためにもプログラミングを学べる土壌を作っていくことは、重要になってくるのではないでしょうか。

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