はじめての「受託開発」で知っておくべきこととは?
「プログラミング」を学んで、「受託開発」を行う際に気を付けておきたいポイントについてお話していきたいと思います。
特に「はじめて」受託開発する際に「知っておくべきこと」や「事前準備」について知識を得ることで、「はじめての受託開発」を成功させる確率を上げることができます。
「業務受託前」に事前に確認しておくこと
これから「業務受託」を行う前(契約前)に、確認しておくことについてお話していきたいと思います。
業務受託内容
「プログラミング」の業務を受託する際に「開発経験・年数」が、発注者の「発注基準」になっていることが多いため、「システム開発会社」等での「実務での開発経験」が受注につながる大きな要因となります。
そのため「実務未経験者」が「プログラミング・システム開発業務」を受託することは難易度が高いため、まず「実務経験を積むこと」を優先していくことで、「プログラミング・システム開発業務」を受託できる可能性を上げていく事が大切です。
「プログラミング実務未経験」の方は「WEBサイト制作」などの初心者の方でも取り組みやすい業務の受託を行っていくと良いのではないでしょうか。
「WEBサイト制作」でも「Javascript」などのプログラミングが必要なケースもあるため、「HTML・CSS・Javascript」などの「コーディング・プログラミングの実績を積んでいくこと」ができます。
業務受託範囲
「業務の内容」を確認する際に「業務受託範囲」についても確認しておきましょう。
発注者と「業務受託範囲」についての理解が異なると、後で問題が発生してしまうことがあります。
「一括受注」なのか「部分受注」であるのかや「部分受注」であれば、どこまでが「受注範囲」なのかを明確にし、契約書に受注範囲を明記しておきます。
例えば「附帯する業務」という文言があると、自分と発注先企業の「附帯の範囲について理解」が異なる可能性もあります。
「附帯する業務」は「主となる業務に付随する業務」という意味ですが、「曖昧さ」を持つ表現でもあるため、「業務範囲」について気になる点は契約前に発注者に確認をしておきましょう。
業務スケジュール
「いつまでにどの部分までを完成させる必要があるのか?」を事前に確認しておきましょう。
他にも受託している業務がある場合は、他の業務の進捗と併せてスケジュール通りに業務を行えるかを判断していく必要がありますが、「スケジュール通り」に業務が進むことはほとんど無いため、「余裕を持ったスケジュール」になっているかを確認しておきましょう。
発注先の事情で「実装する機能」の変更なども発生することがあるため、「スケジュール」に余裕が無いと急な変更への対応も難しくなってしまいます。
大規模な変更であれば、契約内容と異なるため、再度、発注先と契約内容について協議していく必要があります。
納品方式・支払い時期や形態
契約の成果物が完成したら、発注先への「納品」を行うことになりますが、「何を納品するのか?」をあらかじめ確認しておきましょう。
納品物の中には、「作成したプログラムに関するドキュメント」を含むこともあるため、作業を進めながら「納品物が揃っているか?」を確認していくことも大切です
「どのように納品するのか?」についても「発注先企業」によって異なることも多いため、確認をしておきましょう。
納品後は、発注先による「検収」が行われ、問題が無ければ業務が完了します。
「検収完了後」に、「納品物に対する支払い」を受けることになりますが、「いつどのような方法で支払われるのか?」をあらかじめ確認しておきましょう。
「支払い時期」が「検収完了後」から大きく期間が空いている場合、「資金余力」が無いと「資金ショート」してしまうことにもなりかねないため、「自己資金の状況」も含めて確認しておく必要があります。
「支払い形態」についても「現金振込・小切手・手形」など、さまざまな方法がありますので、事前に確認しておきましょう。
信用調査(与信調査)
取引を行う前に「発注先の事業規模や経営状況」などについて「信用調査(与信調査)」を行います。
納品を終えて無事「支払い」を受けられるかどうかを調べる大切な部分ですが、「経営状況」を公表していない中小企業も多く、調査が難しいケースもあります。
上場企業の子会社など、親会社が上場している場合は、子会社の経営状況を「IR情報」などで入手することもできます。
他にも「発注先企業」のWEBページから「資本金・主要取引先」などの情報が得られることも多いため、インターネットも活用して情報を集めていきましょう。
「信用調査」を専門に請け負う会社もありますので費用が発生しますが、調べてもらうことも可能です。
保険
「万が一」に備えて「保険」に加入しておくことで、トラブルが発生した時の損失を補償してもらうことができます。
「保険」があることで、「発注先企業」との仕事にも「安心感」を得ることができ、より業務に集中することができます。
保険料や補償範囲・補償金額は、保険会社によって異なるため、ご自身に合った保険プランをぜひ探してみてください。